強迫性障害と鬱病はなぜ併発しやすいのか?

強迫生障害と鬱病は非常に併発しやすいのですが、今回はそのことについてお話していきたいと思います。

不安定な精神状態が起因している

young asian
強迫性障害と鬱病が併発している場合、どちらの病気に先にかかってしまい、いずれかの病気を招いてしまうのか?という問いに対しては個々の患者さんのケースによって違ってくるのですが、

どちらも不安定な精神状態が起因していることは間違いありません。

たとえば強迫性障害に罹ってしまい、

  • 強迫観念を拭い去ることができない
  • 強迫行為をしてそれを忘れさせようとする
  • より強い強迫観念が襲って来る

このような状況ではまともに精神を保っていることすらできませんよね。

何度も確認してしまう「確認行為」、汚いものを触ることができない「不潔恐怖」、誰かを無意識に傷つけているのではないか?と思ってしまう「加害恐怖」。

これらの症状に悩まれている人は症状だけでなくても、実際に強迫性障害に悩んだ事がある人しか解らないことを多く経験してしまうために酷く孤独感を感じるようになるのです。

そして能動的に活動出来る範囲が狭まって来ることでどんどん自分を追い込んでしまうようになります。

ゆえに鬱病だけではなくて社会性不安障害やパニック障害を併発してしまうようになるのです。

後に今の自分を責めるようになったり、環境を憎む、両親を恨むような状態では症状は改善して行くばかりか全く良い方向へ向かうことはないでしょう。

負の連鎖が続いてしまう・・・

これらのネガティブな感情が他の精神病を呼び寄せてしまうようになります。

強迫性障害から鬱病を招いたり、その逆もしかりです。

「思考は現実化する」という言葉がある通り、後ろ向きの考えでは前に進む事は出来ません。

一歩前に進んで、2歩下がる。

これでも全く構いません。

「え??後退しているだけじゃん!笑」

確かにそうかもしれませんが、一歩進む努力は非常に価値のあるものではないか?と私は考えているのです。

あなたはどうですか??

片方の病気だけ良く成る!ということはあまりない

強迫性障害と鬱病を併発しており、それを治療する場合はこれらの病気の片方だけよくなる!ということはあまりありません。

基本的には症状の重い方から治療して行くのがベストでその次に症状が軽い方の治療に取りかかるのがベストだといえます。

ほとんどの患者さんはこれらの病気を併発している場合は強迫性障害の症状の方が重いことが多いのでまずはそこから治療して行きます。

強迫観念と予期不安をまずは解消して行く事が完治というゴールにまっすぐ進めるはずではないでしょうか??

関連記事強迫性障害を自己治療で少しでも改善させるための7つのコツ!

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ