強迫性障害の不潔恐怖には聖域というものが存在している!

不潔恐怖の中にはただ手を長時間かけて洗うというものだけではなく、絶対に汚したくない聖域が存在していることがあります。

その清浄された場所やものにこだわりを持っている人が非常に多いのです。

徹底的に守ろうとする

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自分が決めたスペースや物に対しては汚させないという気持ちが大きく働きます。

このスペースや物というのは人によってベッドのこともありますし、テレビが置いてあるスペースだったり人によって様々なのです。

物でいうとパソコンであったりリモコンであったり、これもまた人によって大きく異なっているのですが、共通して言えることはそれを徹底して守ろうという心理が働く事です。

普段からそれを触るときやそのスペースに入る時にはしっかりと身体を洗浄しますし、その聖域をだれかが侵そうとするのであれば洗浄を命令することになります。

行き過ぎのような感じがするのですがこれを守らない限りは生活することもできませんし、パニックを引き起こすことになるのです。

なんとしても汚すことができない・・・

という強迫観念によって清潔にすることがむしろ日常的になっていく傾向になるのですね。

聖域という概念は親が子供に対して持つ事もあります。

子供を第一に考え、子供を清潔に、誰にも汚させたくないという考えも在る意味でこの聖域と同じだといえるでしょう。

子供を心配するのは良いのですがあまり過保護的になるのは良くありませんので注意が必要です。

少しでも汚れていると思ったら入ることができない

少しでも自分の身体が汚れていると思ったらその聖域に入ることはできません。

その聖域がベッドだとしましょう。

ベッドに入るまでに2時間くらいお風呂に時間を掛けて初めてベッドで就寝することができるのですが、途中で外に出なければならない用事ができたりして外出したり

トイレに入ったときにはベッドには入ることはできないのです。

その聖域が汚れてしまうと想像するだけでも居てもたってもいられませんし、その場合はなんと地べたに横になって寝るようになります。

床で寝る方が汚れてしまうのではないか?と他の人は思うのですが聖域を守らないといけない使命感や強迫観念によって少しでも菌が身体に付着した状態ではベッドに入ることはできません。

また同じように時間を掛けてお風呂に入るか、またはイスに腰掛けてたり、机に伏せる感じでその夜を過ごすのです。

まとめ

強迫性障害の不潔恐怖は必ずしも自分の身体だけを綺麗にしたいと思うだけではないのです。

物やスペースに異常にこだわりをもつこともあります。

これを聖域と名付けているのですが、その聖域を守るためには日常生活すら犠牲にすることだってあるのです。

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