強迫性障害の症状/原因/解決策 どの治療法が一番ベストなのか?元患者が伝えたいこと
強迫性障害の代表的な症状は3つあります。
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代表的な3つの症状
- 強迫観念
- 強迫行為
- 回避行動
この3つがあります。
そして強迫性障害には6つの症状があります。
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6つの症状
- 汚染/洗浄・・・ばい菌、ウイルス、排泄物、手を洗う
- 確認・・・ドア、電気、戸締り
- 加害恐怖
- 儀式行為
- 数字へのこだわり
- 物や配置へのこだわり
症状が悪化すると、他の症状が出てくることがあるんです。
例えば、汚染/洗浄に囚われている人が、「儀式行為」や「物や配置へのこだわり」を併発させることもあります。
私が一番辛かったのは家族に迷惑をかけてしまっていたことです。
最初は誰にも相談できなかったのですが、次第に私の異変に家族が気づくようになりました。
これを「巻き込み型」の強迫性障害と言います。
無駄だと思っていることをやめられず、病的に繰り返している私の姿を家族は見ていました。。
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強迫性障害の特徴と症状の一例
- 不快な考えが取れない
- バイ菌やウイルスが頭から離れない
- 同じ動作を繰り返してしまい、それを止めることができない
- 常に注意深くい
- 自分で症状をコントロールできず、家族を巻き込んでしまう
- 精神的な苦痛がずっと続いている
- 重症化して、症状がエスカレートしている
また強迫性障害は他の精神疾患を引き起こす危険性が高いんです。
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強迫性障害と関連が深い精神疾患
- パニック障害
- チック症
- 自律神経失調症
- 手掌多汗症
- うつ病
- アルコール依存症
- 統合失調症
- パーソナリティー障害
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
私は激しいうつ病も併発させていました。
強迫性障害と鬱病は非常に関係があります。
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うつ病の身体症状
- 食欲がなくなる
- 性欲がなくなる
- 肩こりがひどい
- 背中に痛みやコリを感じる
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 休んでも疲れが取れない
- 会社に行く気がなくなる
- やる気がなくなる
- 集中力がなくなる
- 頭がボーとしてしまう
- 精神的に辛くなる
- 判断能力や記憶力が鈍る
- なかなか眠ることができず不眠症のようになる
- 興味が持てなくなる
- 他人がうっとおしいと感じる
うつ病の精神症状
検査
強迫性障害の検査は自覚症状のセルフチェックで検査できます。
- DSM-5(主催団体:アメリカ精神医学会(APA))
- ICD-10(主催団体:世界保健機構(WHO))
DSM-5の診断基準
「【強迫症/強迫性障害の診断基準(DSM-5)】
A. 強迫観念、強迫行為、またはその両方の存在
<強迫観念は以下の1.と2.によって定義される>1.繰り返される持続的な思考、衝動、またはイメージで、それは障害の期間の一時期には、侵入的で不適切なものとして体験されており、 ほとんどの人にとって強い不安や苦痛の原因となる。
2. その人はその思考、衝動、またはイメージを無視したり抑え込もうとしたり、 あるいは何か他の思考や行為(例:強迫行為を行うなど)によって中和しようと試みる。
<強迫行為は以下の1.と2.によって定義される>
1.繰り返しの行動(例:手を洗う、順番に並べる、確認する)または心の中の行為(例:祈る、数える、声を出さずに言葉を繰り返す)であり、
その人は強迫観念に対応して、または厳密に適用しなくてはならないある決まりに従って、それを行うよう駆り立てられていると感じている。
2. その行動や心の中の行為は、不安または苦痛を避けるかまたは緩和すること、
または何か恐ろしい出来事や状況を避けることを目的としている。
しかし、この行動や心の中の行為は、それによって中和したり予防したりしようとしていることとは現実的な意味ではつながりを持たず、または明らかに過剰である。
(注:幼い子供は、その行動や心の中の行為について十分な言語化による説明ができないことがある。)B.強迫観念または強迫行為は、時間を浪費させる(1日1時間以上かける)、または臨床的に意味のある苦痛、まはは社会的、職業的、あるいはその他の重要なりょういきにおける機能の障害を引き起こしている。
C.強迫症状は、物質(例:乱用薬物・薬物)または他の身体疾患の生理学的作用によるものではない。
D.その症状は、他の精神障害では上手く説明されない。」
モーズレイ強迫障害検査
他にもモーズレイ強迫性障害検査というものがあります。
あなたの自覚症状を整理しながらチェックしてみてください!
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<得点のつけ方>
- 不潔だと思うので、公衆電話は使わないようにしています
- 嫌な考えに取りつかれて、それからなかなか離れられません
- 私は、人一倍正直であろうと心がけています
- 何事も時間通りにできないためだと思いますが、よく遅れてしまいます
- 動物に触れるのがあまり汚いとは、思いません
- ガスの元栓や、水道の蛇口、ドアの鍵などを閉めたかどうか何度も確認しないと気がすみません
- 私は、非常に融通のきかない人です
- 毎日のように嫌な考えが意志に反してわき上がってきて困っています
- 偶然、誰かとぶつかるかどうかと過剰な心配をすることはありません
- 日常の何でもないことをしていても、これでいいのかとひどく疑問に思ってしまいます
- 私は子供の頃に、両親はどちらも特に厳しくありませんでした
- 何度もくり返してやり直さないと気がすまないので仕事が遅れることがあります
- 石けんは普通の量しか使いません
- 私には不吉な数字があります
- 手紙を出す前に、何度も愛艇の住所や名前を確認することはありません
- 朝の身支度にそれほど時間はかかりません
- 私はそれほど潔癖症ではありません
- 細かいことまで、あれこれ考え過ぎて困っています
- 手入れのいきとどいたトイレなら何のためらいもなく使うことができます
- 今困っていることは何度も確かめないと気がすまないことです
- バイキンや病気などのことは特に気になりません
- 私は何度も確かめる方ではありません
- 日常生活をどのように行うかを厳密に決めてはいません
- お金に触れると手が汚くなるとは思いません
- 普通の時に、数を確認しながらすることはありません
- 朝の洗面に時間がかかります
- 多量に消毒剤を使うことはありません
- 何度も確かめるので、毎日ひどく時間がかかってしまいます
- 帰宅後、服を片付けるのにあまり時間はかかりません
- いくら慎重に行ったところで、うまくいかないと思うことがあります
1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 10, 12, 14, 18, 20, 26, 28, 30は「はい」が1点、
それ以外は「いいえ」が1点です。
<診断>
13点以上で強迫性障害が疑われます。
原因
強迫性障害の原因は主に3つあります。
- 脳内のネットワーク障害
- 自分のいる環境や対人関係
- 思考の癖
強迫性障害に悩まされている人の脳内をMRIでスキャンすると
脳の(眼窩前頭皮質、前部帯状回、尾状核、淡蒼球、視床など)の部分に異常が見られます。
几帳面な性格、完璧主義、自分の意見が主張できない、すぐにイライラする、他人と自分を比べてしまう、遺伝、環境が悪い、ストレスが溜まっている、精神的な不安が取れない
性格的に優しかったり、ストレスを溜めていると病気は発症しやすいです。
脳内に異常があると言っても強迫性障害は先天性の病気ではありません。
日本医師会の発表によると、発症年齢は男性は22歳、女性は24歳です。女性の場合は出産や結婚後に発症するケースが多いです。
後天性の慢性疾患ですが、正しい治療を受ければ間違いなく完治します。
私も強迫性障害に悩まされていましたが、克服することができましたよ!
⇨不安が頭にこびり付いて毎秒辛い思いをした私の強迫性障害の体験談
また症状が悪化して進行していくと、自律神経が乱れていきます。
「強迫性障害の負のサイクル」は自律神経を乱します。
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自律神経の乱れが引き起こす症状
- 耳鳴り
- 不眠
- 左右鎖骨リンパの腫れ
- ムカムカ
- うつ病のような気分の低下
- 免疫力の低下
- 精神的に不安定
- 運動能力の低下
- 胃酸の過剰分泌
- 下痢・便秘
- 腹痛
- 生理不順(女性の場合)
- 頭痛
治療法
強迫性障害の治療法として有名なのが4つあります。
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有名な治療法
- 薬物治療
- 認知行動療法
- 森田療法
- 暴露反応妨害法
薬物治療は2つあります。
主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が用いられます
SSRIは抗うつ薬の一種で、脳内神経伝達物質のうちセロトニン系のものだけに作用し正常に近い状態に調整します
この薬を12週間継続使用しても症状が緩和しない場合は、三環系抗うつ薬の塩酸クロミプラミンをあわせて使います。
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SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の種類
- フルボキサミン(商品名:デプロメール、ルボックス)
- パロキセチン(商品名:パキシルCR、パキシル)
- スタシロプラム(商品名:レクサプロ)
- セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)
脳内のセロトニン濃度を高め、不安感の改善させる
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三環系抗うつ薬の種類
- トフラニール(イミプラミン)
- アンプリット(オフェプラミン)
- ノリトレン(ノルトリプリン)
- スルモンチール(トリミプラミン)
- アモキサン(ドスレピン)
- トリプラノール(アミトリプチリン)
先ほどの治療法以外では
時の流れに身を任す、鍼灸に通う、セラピー、催眠療法、カウンセリング
これらがあります。
⇨強迫性障害を自己治療で少しでも改善させるための7つのコツ!
⇨強迫性障害は睡眠で改善できる!睡眠の質をあげる6つのポイントとは
生活習慣の改善
先ほど治療法について話しましたが私が大切だと思うのは、生活習慣の改善です。
心と体の健康は生活習慣を正すことで生まれますよね。
表面的な治療法は必要ありません。
今まず、何から始めるべきなのか?と私があなたに問われたら、
生活習慣を見直してください。と私は答えます。
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生活習慣の改善の一例
- 飲酒やアルコールの摂取を控える
- 食事のバランスを整える
- 定期的な運動を心得る
- 睡眠の質を向上させる
- 生活の中で感じる不安を取り除く
- 瞑想(マインドフルネス)をする
- タバコを控える
- 冷たい飲み物は控える
- 正しい考え方を身につける
できるところから始めて見てくださいね
私が克服した方法
私が強迫性障害を克服したきっかけは「リカバリーマインド」を身につけたから!
だと思っています。
リカバリーマインドは「RMM 本田式強迫性障害克服プログラム」で学びました。
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