【Q&A】強迫行為を我慢すれば強迫性障害は治るものなのか?

ここで当サイトを通じて寄せられた質問について回答していきたいと想います。

「強迫観念に悩まされているときにそれをかき消す強迫行為を我慢すれば強迫観念は消えるのか?」

我慢のしすぎは危険なサインである

PAK85

強迫性障害は囚われの病気と言われていますが、それは強迫観念をそれをかき消そうとする強迫行為が密接に関係しているからなんですよね。

症状は人によって異なると想うのですが、大体の人が

  • 不潔恐怖
  • 確認作業
  • 不吉を避ける
  • 加害恐怖

に悩まされていますよね。

ここで例を出してみると、例えばあなたが不潔恐怖に悩まされているとします。

そして非常に汚いものを触ってしまったとします。

それをあなたは「あー、手が汚れちゃったな」程度で済ませることはできますか?

いや、できないですよね。

また手を洗いたくて洗いたくて仕方が無い衝動に駆られたとします。

それを我慢することはできますか?

さきほどと同じように答えは「できない」ですよね。

これは明らかに汚いものに触れてしまったときは出来ないと想いますが、ある程度洗浄したとしても

それに満足することができなければ、我慢することができなければ強迫行為は続くでしょう。

その時に、無理をして「我慢する」ことは不可能に近いんです。

だって症状を軽くしようと我慢した経験はいままでたくさんあるのではないでしょうか?

でも我慢は一時的には出来るかもしれないけれど

結果的に最終的にはやっぱり強迫行為をやってしまう、または続けてしまう経験はあるはずです。

押さえ込むという発想は良くない

我慢をすることで押さえ込むということはできません。

症状を押さえ込もうとする発想自体がよくないんです。

ではどんな発想がよいかというと、押さえ込んでしまおうではなくて「減らす」というイメージです。

我慢出来ずに強迫行為をしてしまうのは構いません。

押さえ込もうとするとそれが我慢出来ないと想った瞬間に水が大量に溜まったダムが崩れてしまうかのように

一気に濁流に飲み込まれるがごとく、強迫行為に走ってしまいます。

だからそうならないために、「減らす」というイメージをもつのです。

我慢してもよいですし、言ってみてば我慢しなくても構いません。

ただ我慢して衝動をおさえるのではなくて、少しずつ減らすことを意識してみてください!

これは回数を減らすだけではなくて、症状の程度を減らす(例えば2時間手を洗うところを1時間にする)

ことも指しています。

最初から止めるんだ、やめるんだ!と息張ってもそれは長く続きはしませんし

むしろ悪化をさせてしまう恐れがあるんです。

我慢して無くすのではなくて、減らす。

このイメージを忘れないでくださいね!

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