誰かに見られているのかも

他者視線恐怖症は対人恐怖症のひとつの症状でもあります。

そして、これは「誰かに見られている」

という意識が非常に強いために誰かとすれ違う度に後ろに振返って「見られていないか？」を確認してしまうのです。

すれ違うだけではなくて、周囲の人が自分の容姿を見て、「なにか言っているのではないか？」と噂や悪口を言っている感覚に陥ってしまうために道を歩いているときにだけ感じるものではないのです。

見られている意識はプラスに働くときとマイナスに働くときの２種類あります。

プラスに働く時は誰かに見られているからしっかりと容姿を整えて清潔感を演出して印象をあげよう！とポジティブに捉えるときです。

だれも人から悪くは言われたくないですし、えきれば良い印象を与えたい、認められたいという人間の「受入れられる欲求」を具体化したものです。

マイナスに働く時は、すれ違う人や自分の周囲にいるすべての人が自分のことを馬鹿にしている、蔑んでいると誤認してしまうことで精神的なバランスを崩してしまうことがある時です。

これは自分に自分がない人、精神的に不安定に成っている人、完璧主義のひとに多い症状です。

自分が見ていると・・

人の視線が怖いのは他者視線恐怖症の症状でもあるのですが、自分の視線によって他者を傷つけてしまうのではないか？と感じることも他者視線恐怖症の症状でもあるのです。

自分が見ていることによってだれかを傷つけてしまうのではないか？という意識が強く働くため、また自分の視線で相手に不快な思いをしてしまうのではないか？

と思ってしまうので、何度も相手を「確認」してしまいます。この確認行為を繰り返すことによって相手にも周囲にも不振な人物だと思われてしまうのです・

こんなことでは一生治らない

気になるのは他者視線恐怖症をどうやって治して行くのか？ということです。

よく言われているのは、見られているかどうかを「確認しない」ことで徐々に治して行く！というものですが、こんな簡単に治るものではありません。

もしそれで治るのであればそもそもこんな思いを抱く訳がなく、苦しむわけは無いのです。他者視線恐怖症の人がどれだけ苦しいのかは周囲には理解されずに孤独に世界に引きこもってしまう人もいるのです。

後ろを振り返らない、自分は自分らしく生きることに専念することでこの恐怖症は治るわけではないということです。

ではどうやって治療をして行けば心身に負担なく治すことができるのでしょうか？？