強迫性障害を引き起こしたちょっとしたトラウマとは?大木な苦手な女性の話
誰しも少なからずトラウマを抱えていると想います。
学生の時のいじめや家庭環境が複雑だったり虐待を経験していたというトラウマもありますし、
冷蔵庫を開けたらそこにゴキブリがいた!だから夏場の夜に冷蔵庫を開けるときに毎回その時のことを思い出してしまう
というように大小は人によって異なりますが、誰にも心の中に残っている出来事はありますよね。
強迫性障害を引き起こしまうほどの強烈なトラウマとの付き合いかたを簡単にお話していきたいと想います
大木が苦手な女性
大きな木が苦手な女性のお話です。
この方はクラスでイジメにあっており、なかなかそれを家族に相談出来ないでいました。
それを良い事にドンドンいじめはエスカレートしていき、次第に学校にいくのに苦痛を感じるようになり、朝起きると激しい腹痛を感じるように成ったのです。
これは過敏性腸症候群という病気でお腹に異常はないのだけれども防衛本能が働き、お腹に痛みを感じる信号を脳が送ってしまう病気です。
話す友達もいないために欠席しようとおもったのですが親に迷惑をかけたくない一心で学校遠足には参加しました。
遠足の先は生物園でさまざまな生物がいたのです。
もともと虫や動物は苦手ではありませんでした。
その生物園についたら最初の2時間は自由時間であり、その後はクラスの皆で係員さんの説明を聞くというものだったのです。
そして自由に園内を観測して集合場所にいきました。
たまたまなんですがその時に一番前に座っていたのです。このときに一番前のあの席に座っていなかったとしたらこのようなトラウマを抱えることにはならなかったのですが・・・
目の前にある大きな大木について係員さんが説明をはじめました。
「実はこの木には猛毒があり、入園する前に特殊なスプレーを浴びていない人はすぐに息が苦しく成って気絶してしまうんですよ」
たった一言です。
この一言が私のトラウマとして心の残ってしまったのです。
何事も無いような冗談を本気で捉えてしまい、すぐに私はパニックに成ってしまったのです。
そのときをきっかけに大木を目にするだけでこの木には猛毒があるのではないか?
息が苦しく成ってしまうのではないか?
という観念に囚われるようになったのです。
不潔恐怖や確認作業にも囚われているのですが、仕事をやめて外にも出なくなってしまったのは
外に植えられている大木なのです。
観念は非常に厄介である
実際に猛毒のある大木は日本にはそんざいしませんよね。
こんなことはこの女性にも解っています。
もしそうなら・・・・
これが現実だったとしたら・・・
と想像してしまうだけでこれほどまでに生きにくさを感じるように成ってしまうことが強迫性障害の厄介なところです。
事実はひとつだけれども、解釈は無限大。
事実は自分の外側にあるのだけれどもそれを映し出す心は内側にあるために解釈の部分で誇大、拡大してしまうことで
生きにくさを感じてしまうのです。
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