強迫性障害の治療法である暴露反応妨害法の効果とその注意点とは?

今回は強迫性障害の治療法として知られている「暴露反応妨害方法」にスポットを当てていきたいと思います。

正直、私は暴露反応妨害方法は危険な治療法だと思っています。過去に私は暴露反応妨害方法をやってみた経験がありますが、非常に怖い思いをして結果的に強迫性障害の症状が悪化していきました。

実際にどのようなものなのか?話していきたいと思います。

この方法ってどんなものなのか???

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この暴露反応妨害法とはどんなものなのか?についてまずはお話しして行きたいと思います。

これは強迫性障害を治療する際に使われるものです。

確認行為といって自分がしたことを繰り返し確認してしまう行為(例えば鍵をかけたか?ガス栓はしっかり締めたかを何度も繰り返し確認してしまうこと)や不潔恐怖(何度も自分の手を洗ってしまう)に対して行われる治療なのです。

あれをしないと本当に大変なことになる

とパニックになるほど不安が襲って来る強迫観念や

これを止めてしまったら本当に怖いことが起こる

という強迫行為を抑制させる効果が暴露反応妨害法には期待されています。

どんな治療法なのか??

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人が恐怖に感じる行為や観念をまずは「感じてもらう」

ことはファーストステップになるのです。

わざと怖い思いをしてもらうことが重要なのです。

人の恐怖というものは慣れさすことができるという観念のもとこの暴露反応妨害法は始まります。専門的な用語を使えば「馴化」というものです。

人が恐怖を感じるとそれを抑制・妨害する行為を無意識にうちにしてしまうのですが、これ方法ではその抑制・妨害する行為をさせません。

トイレに入った後に30分も手を洗い続けてしまうのであれば、全く洗わせないということになります。

最初は強い恐怖に襲われるのですが、だんだんと慣れさすことにより、さきほど説明した「強迫観念」「強迫行為」を克服する事ができるということです。

この暴露反応妨害法は少し森田治療法に似ています

詳しくはこちら

しかし注意する点も

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しかし残念なことにこの暴露反応妨害法は完全な治療法とは言いがたいです。

想像しやすいと思いますが、

最初に強迫性の強い行為をわざとやってからそれを抑制させる行為をわざと止めるのということは心理的に大きな負担を強いられるので患者さんは「恐怖で人格が変わってしまう」こともよくあることなのです。

ということはこれを民間の治療法として取り入れるということは非常にリスクが高く、家族の支えが合ってもこの方法で治療し完治させることは絶対にできないと言っても過言ではないでしょう。

場合によっては症状を悪化させかねませんし、患者さんの同意のもとで行われない限りは信用問題にも関わります。

しっかりとした専門機関で入院している時に専門の医師のもと、暴露反応妨害法を受けみる必要がありますが、日本ではこの治療法を実際に行っている病院が少ないです。

医師を信じることができるか?

医師
暴露反応妨害法を実際に受けるときに、大切なのが医師との信頼関係だと思っています。

暴露反応妨害法は患者にトラウマを植え付ける危険性もあります。

もちろん、暴露反応妨害法で強迫性障害を治した人もいるのでその全てを否定することはできませんが、それでもやってすぐに良くなる訳ではありません。

続けていかないといけないわけですが、続ける途中で私のように挫折する人が多いのが現状です。

暴露反応妨害法をやるためには実施する病院や医師、看護師との信頼関係を構築する必要があります。

信頼関係がないと、「本当にこれをやって治るのか?」と疑心暗鬼になってしまうからです。

疑心暗鬼になると、治りません。これは断言できます。

無理せず強迫性障害を克服しよう

強迫性障害を治す方法は何も暴露反応妨害法だけではありませんよね。

もし暴露反応妨害法よりも安全で費用も安く、そして簡単に強迫性障害を治す方法があったらあなたは知りたいですか?

私が過去に強迫性障害を克服させた方法については関連記事で話してあるのでぜひ読んでみてくださいね。

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