加害恐怖の根本的な原因と心に残るトラウマとは??
加害恐怖は強迫性障害の症状です。
自分のひとつひとつの行動が誰かを危険に晒してしまうのではないか?という不安や心配を必要以上に感じてしまい、これが極まって恐怖すら抱いてしまうようになるのです。
例えば車を運転しているときに、
「だれかを引いてしまったのではないか?」と心配になって何回もバックミラーで確認したり、前方を走っているときにもタイヤになにか絡んでいるのではないか?ということにすら恐怖を感じるのです。
その原因は一体どんなところにあるのか?についてあなたにお話して行きたいと思います。
こうあるべきだ!という囚われ
人は傷つけてはいけません。それは法律でも決められていますし、そのような教えは小さいときから親や学校で習いましたよね。
その人を傷つけてはいけないという「こうあるべきだ、これは絶対にしてはいけない」という強い囚われが加害恐怖症の原因にあります。
人は常識を中心として生活をしているのですが、それらを大切にすることは人にとって大事なことなのですがもっと大事なことは自分を強く持つということです。
自分という軸をしっかりと定めていないと揺さぶられてしまうことも多くなってしまいますし、精神的にも不安定になってしまいます。
またこういった強迫性障害や加害恐怖症になってしまう根本的な原因はあなたの真面目な特性だけではなくあなたの過去も影響しています
強迫性障害の検査
加害恐怖に関係があるので強迫性障害の検査について話しますね。
セルフチェックはモーズレイ強迫検査でもできますよ。
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<得点のつけ方>
1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 10, 12, 14, 18, 20, 26, 28, 30は「はい」が1点、
それ以外は「いいえ」が1点です
- 不潔だと思うので、公衆電話は使わないようにしています
- 嫌な考えに取りつかれて、それからなかなか離れられません
- 私は、人一倍正直であろうと心がけています
- 何事も時間通りにできないためだと思いますが、よく遅れてしまいます
- 動物に触れるのがあまり汚いとは、思いません
- ガスの元栓や、水道の蛇口、ドアの鍵などを閉めたかどうか何度も確認しないと気がすみません
- 私は、非常に融通のきかない人です
- 毎日のように嫌な考えが意志に反してわき上がってきて困っています
- 偶然、誰かとぶつかるかどうかと過剰な心配をすることはありません
- 日常の何でもないことをしていても、これでいいのかとひどく疑問に思ってしまいます
- 私は子供の頃に、両親はどちらも特に厳しくありませんでした
- 何度もくり返してやり直さないと気がすまないので仕事が遅れることがあります
- 石けんは普通の量しか使いません
- 私には不吉な数字があります
- 手紙を出す前に、何度も愛艇の住所や名前を確認することはありません
- 朝の身支度にそれほど時間はかかりません
- 私はそれほど潔癖症ではありません
- 細かいことまで、あれこれ考え過ぎて困っています
- 手入れのいきとどいたトイレなら何のためらいもなく使うことができます
- 今困っていることは何度も確かめないと気がすまないことです
- バイキンや病気などのことは特に気になりません
- 私は何度も確かめる方ではありません
- 日常生活をどのように行うかを厳密に決めてはいません
- お金に触れると手が汚くなるとは思いません
- 普通の時に、数を確認しながらすることはありません
- 朝の洗面に時間がかかります
- 多量に消毒剤を使うことはありません
- 何度も確かめるので、毎日ひどく時間がかかってしまいます
- 帰宅後、服を片付けるのにあまり時間はかかりません
- いくら慎重に行ったところで、うまくいかないと思うことがあります
<診断> 13点以上で強迫性障害が疑われます。
精神的なトラウマも原因
家族関係が上手くいっていないと、子供は精神的に不安定になります。それはこどもから大人へと成長しても元の家庭環境の影響を受けることがあります。
また両親の離婚は子供の精神的な負担が大きく成ることがあり、それによって「愛情」というものに抵抗を持つことがあります。
家族間だけではなく友人関係や恋人関係にもこれはあてはまります。
人は人を信用し、信頼することで精神的な安定を得るのですが、予期せず裏切りや別れによって深く心に傷をつけてしまうのです。
肉体的な傷は時間が経てば徐々にですがどんな傷でも綺麗に成るのですが、
精神的な傷は「なにかしら」の影響によってまた傷が「ぱっくり」と開くのですが、その開いた傷が原因となり加害恐怖症を味わうようになるのです。
あなたがもし強迫性障害の加害恐怖症で悩んでいるのであれば、それはなにがキッカケだったのかをもう一度思い出してみてください。
それは非常につらい作業だと思いますが、その根本的なあなたが思う原因を捉えない限りは適切な治療を開始することはできないのです。
原因と向き合えることができたのであれば強迫性障害を安心して克服する方法を御伝えします。
強迫性障害は囚われの病気と言われていますよね。私は極度の不潔恐怖と確認行為になにか取り付かれたかのように8年も苦しめられていたのです。
加害恐怖も根本的に同じなので参考に成ると想いますよ。
「もう辞めたい」と強く願えば強迫性障害は治るのか?
あなたも好きで強迫性障害に悩まされているわけではありませんよね。もちろん過去の私もそうです。
だから「ずっと辞めたい」「よくなりたい」と心から思っていましたし、あなたもそう思っているはずです。
なら、辞めたいと思ったら強迫観念はなくなり、強迫行為はしなくなるのか?
もちろん、思う意思は大切です。でももっと大切なのは、意思を強くすることなんです。
普通の人はダイエットだって継続させることはできません。それくらい人間の意思は弱いんです。
これは強迫性障害の治療でも同じ。だから強迫性障害を治すんだ!と強く思う意思を鍛える必要があります。
意思を鍛えることはむずかしいと思っていませんか?
実は簡単です。意思は簡単に鍛えられます。意思が強くなればそれだけで脳にこびり付いた過去のトラウマも解消させることができます。
非常に理に叶った方法で私は強迫性障害を改善させました。
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